超楽しい地獄

オタクの独り言

永遠に叶わない夢。

”いいパパになれていますか?”

そうやって未来の自分に語りかけるあなたは誰との未来を想像しているのだろう。

 

 ”ホテルの部屋を出るときベッドシーツを直したりきちんとしたところが好き”って語るあなたは誰との夜を思い出したのだろう。誰と朝を迎えたのだろう。

 

 

”え、その女誰?”、”あの子、整形してるね”、”あんなケバい女がいいの?”、”知り合いの人から聞いた話なんですけどあの子超煙草吸うって”、”彼があんな女と付き合うわけない!”

みんな他の男が好きなのにどうしてこういうときばかり騒ぎ立てるの?あなたは今まで彼のことを見てきたの?彼の一言一言に神経をとがらせたことあるの?ないでしょ?黙って。好きな男のことだけ考えてなさいよ。

 

 

 

 

 

あの時、スマートフォンからあなたの女に触れました。あの時どうしょうもなく涙が止まりませんでした。どうしようもなく胸が痛くて、全身の血液が抜けていくようでした。そして何も知らない顔をして笑うあなたに怒りを覚えました。恋をしたいと言うあなたのことが許せませんでした。

 

 

 

 

 

 

あの日からすべてが止まったままでいます。暴れた部屋は汚いまま。適当に脱ぎ捨てたもこもこの寝間着 。投げ捨てた教科書。もしかしたら全部あなたのせいにしたいのかもしれません。もしかしたらもう許しているのかもしれません。本当のことなんてわかりません。いつになったら私はあなたを許せるのだろうか。

 

 

 

 

 

ねえ、私の夢は永遠に叶わない。私の想いは永遠に伝わらない。あなたが不幸になっても私は幸せにならない。あなたが不幸になることなんてない。私はずっと不幸なまま。下手くそなんていらないから、もっと上手になってよね。気持よく使ったティッシュ以下じゃない。ねえ、私、もう恋なんてしない。