超楽しい地獄

オタクの独り言

過去と今の詩

母の好きだった俳優は自殺したらしい。

 

「あの人も、頭が良かったのよ。突き詰めすぎちゃったんだって。」

 

でも、死ぬことなんてなかったのにね。

そう言った母の顔がすごくさみしくて、悲しそうだった。

 

「1番悲しいのは、もしかしたら彼かもしれない。知らないだけでもしかしたら泣いてるかもしれない」

 

私は何も知らない。何も知る権利はない。一方通行な好きだから、私は何も知らない。

 

次の現場から来るなというツイートを見た。

私には行く権利がないのかもしれない。そう思った。

 

多分、もう何も言わずに、何も起きずに、消えてしまうんだと思う。

結婚とか不仲とかいろんな憶測が飛んで、でも、本当のことは何一つ知らない。

 

私は、できた人間じゃないから、好きな人がしあわせになることが全然祝福できない。呪いを吐くように、中指を立てながら、祈るかもしれない。

 

だれが悲しくて、かわいそうかなんて、本当のことはわからない。今日も廻る山手線で、いつかあなたとすれ違えたらそれだけを想うばかりです。