超楽しい地獄。

好きな人に選ばれないオタクがコスメの話をしたり、好きな人の話をしたりします。

「3/3、16時30分渋谷で」

3/3の朝、

私はTakuyaIDE『DAY1』に行くことが決まった。

 

元々、行くか渋っていた。だって、主役は井出さんだから。ゲストのファンは少し自重するべきかなと思っていた。

 

井出さんのことは知っていた。天てれ直撃世代。その頃、仲の良かった友人のお母さんが「卓也くんかっこいい!卓也くんかっこいい!」と話していたからすごく覚えていた。

 

井出さんのことは知ってるけど、でも、私は吉野くんのファンなのだ。だけど、もう暫く姿が見れないと思ったから、結局、行きたいと思った。ずるいね、必死になった。馬鹿みたいな相場の連絡はお断りした。最終的に譲ってくれたのは、井出さんのファンの方だった。フランクで優しい方だった。

 

 

久しぶりにしっかりメイクをした。城ホの次の日1/7 に「次のツアーではこれ使おう」って決めてたアイシャドウを使った。

胸元がレースで透けたワンピースに袖を通した。高い靴は駄目というアナウンスに従って、久しぶりにぺたんこな靴を履いた。ヒール履かないで見れなかったら多分そういうこと。

 

久しぶりに、少しだけ楽しいと思えた。

 

 

整理番号が呼ばれるまで並んでいた隣の方が話しかけてくれた。それも井出さんのファンの方だった。「吉野くんのファンなんです…申し訳ないです…」と答えたら「そんなそんな!そちらこそ大変でしたよね?」と返してくれて、ずっと優しくてまたなんだか申し訳なくなった。

その方と離れてから、後ろの女の子の話し声が聞こえた。「え〜前の方いても見てくれないし、だったら後ろの方で目があったほうが良くない?」吉野くんのファンの子だった。なんだかその話にドキドキした。

 

 

私は迷わず上手に進んだ。上手から見る吉野くんの歌ってる横顔が好きだから、歌ってる姿が好きだから。周りは当たり前だけど井出さんのファンの方が多くて、

『アウェイだ…』

本当にここにいていいのかと思った。

 

始まったらアウェイなんて気持ちは飛んでいた。井出卓也さんは紛れもなく人を楽しませるプロだった。

ラップやってみよう!と観客に対して「C'monMyhouse!って歌ったら、行くよYourhouseと歌ってください!」と指示したり、ファンの子が体調が悪くなったらすぐに「大丈夫?」と声かけて空調を調整できるかスタッフさんに聞いたり、歌いながら喋りながらちゃんと観客をファンを見られる人なんだな〜すごいなって。グッズ紹介でタオルの話のとき「お台所にこれが置いてあったら〜」とか「我の強いタオル!」とかなんだか面白くなってしまったし、ちょっと買いたくなってしまった。

Lucky Dayがきたときに『これが!噂の!これは知ってる!』と嬉しくなりました。知ってる曲があるとやっぱり楽しいですね、ライブって。

個人的にはゴールデンタイム(?)が良かったです。もっとちゃんと心の底から楽しくなれたらこの曲みたいにライブ終わりにビールで乾杯!したいな。

 

 

井出さんがニュアンスだけど「まだまだ楽しんで行ってね〜!」と捌けて行った。

 

 

静寂。ピンスポットを浴びる吉野晃一さんがいた。

 

 

見覚えのあるブルーガラスのサングラス、背中に虎の書いてあるジャケット、白いトレーナーをズボンに前だけちょっと入れて、太めのジャージ素材のパンツ。紛れもなく、吉野晃一さんだった。

1/29より少しだけふっくらしていた。それだけで嬉しかった。

 

 

プレイバック

彼の曲。少し歌って音が出る予定だったみたい。でも、音が出なかった。

 

 

「うそぉーーーーーーーーーーー!!!!」

 

 

そう叫ぶと、見た夢の話をしだした。

「カラスがわーっと来てん!起きて夢占いで調べるやろ?したら、悪夢って!これのことやぁ〜ん!」

 

いつもと変わらないテンポで、私達オタクが知ってる口調で、知らない人のほうが多いここでも彼は彼だった。後ろの井出さんのファンの方が「関西の子なのかな?」「これが吉野くん?」と話していた。そう、これが私達オタクが見たことある吉野くん。

ぬるっと「俺、まあまあ歌上手いからぁ〜」と言ったときには流石に「まあまあちゃうわ!」と心の中でツッコんでしまった。

 

機材トラブルは直らず、「ゆっくり直して」って声をかけて、プレイバックを歌い出す。アカペラで、手拍子に合わせて、「プレイバックって言って!」と観客を煽りながら。プレイバック、もっと捲し立てるみたいに歌ってた気がするから、こうやって歌うのが聞けて良かった。アカペラだから歌詞の意味がストレートに入ってくる。歌詞の意味を考えてしまう。

吉野くんはしきりに「DAY1やで!」って「卓也のファンなんやから縦のノリ頑張って!」「縦、頑張って!」って煽る。ステージの上に立つ姿が生き生きとしていた。

 

 

プレイバックが終わって、井出さんと少しMC。トラック作りが上手いって褒めてくれた。夜の9時に井出さんをお風呂に誘って、0時になっても待ってる吉野くん。家のガスが止まってお風呂入ろうと思って裸になったのに水しか出なかったとか、お風呂上がりは牛乳とか25時にラーメン食べた話も聞けた。井出さんに「お前いつもニヤニヤしてるよな」って言われて、ニヤニヤしながら井手さんを見つめていた吉野くん。どう考えても曲にいく流れなのに下手にある水を取りに行って蓋開けて飲んで、井手さんに怒られる吉野くん。かっこいいかなと思って外してたサングラスをかけ直す姿。変わらない吉野くんだった。見たことのある吉野くんだった。

 

 

井出さんと吉野くんの共作曲"TROY"

TROYって聞こえたけど、TROYだよね?

 

 

"世界に告ぐ ふざけんじゃねえ"

 

 

というフレーズばかりが耳に残った。調べたら歌詞あげてる人いるから気になったら見て。

とにかく強くて少し乱暴な歌詞に感じた。歌詞はどっちが書いたのか、二人で書いたのかわからない。でも、クソ寒いとか言って怒られたときもあったから、驚きもなくて吉野くん一生懸命今まで言葉選んできたんだなって思った。トラックはどうも吉野くんが作ったみたい。吉野くんの公開されている曲の中でまだ聴いたことない曲調。ダウナーなちょっとアングラ感じ。気だるくて強い曲調だった。

井出さんと吉野くんが向かい合わせで歌ったときにチラリと見えた吉野くんの表情がギラギラしていた。サングラス越しの挑発的な吉野くんをまだ覚えている。

後ろの井出さんのファンの方たちが「歌上手いんだね」「曲作れるんだすごいね〜」と褒めてくれていた。

 

 

エンドロールではリハの風景が流れた。オレンジのパーカー、afterbaseのベレー帽、楽しそうな姿。これで良かったんだ。

 

 

あっという間だった。純粋に楽しいライブだった。ファンの方は井出さんのこと信頼してるんだろうなって感じた。井出さんのこと、天てれで時が止まっていたので急に記憶が更新され、好感度もすごくてただただすごいという気持ちになった。本当にこのライブに吉野くんを呼んでくれた井出さんにはとても感謝している。それと、私は吉野くんが少しでもアウェイの場で褒められていたのが嬉しかった。でも、近くにいた吉野くんのファンの子が「口の悪い歌歌ってたね」「ちょっとびっくりした」と言うのが聴こえて、逆に吉野くんファンだったはずの人が受け入れられてないこともあるんだと感じた。

スタダコードとか色々抑圧されていただろうから、これで良かったんだと思いたかった。

 

それと、吉野、吉野、と呼ばれていたのが新鮮だった。これから彼は"吉野"と呼ばれるんだ。いや、多分もうずっと呼ばれてきてる。吉野と呼ばれる状況にファンが身を置くんだ、もうきっと二度とコーイチくんなんて呼べないんだと思った。

ライブのあとツイッターとか見たら、吉野くんのファンだった人のほうが辛辣だった。なんだか日を重ねるごとに吉野くんに対して、何かするたび辛辣になっていく。それは当たり前なのかもしれない。でも、人様のライブに立たせてもらうんだから悲しい顔なんてしてられないでしょ。歌えるんだから、楽しくなっちゃうんだよ。

 

約1ヶ月ぶりに聴いて気づいたのは、超特急の頃にソロで歌った歌はどろどろに甘くて聴いてるこっちが恥ずかしくなるみたいな、ミルクチョコレートみたいな声に歌だった。でも、吉野晃一はアルコールのキツいウオッカみたいな声に歌だった。壁打ち。感情剥き出し。でも、声や高音が前より出るようになっていた。今まで喉を酷使していたんだって気づかされた。1分1秒でも長く吉野くんが好きな歌を歌える方がいい。その方がいい。

 

もうこれから吉野くんの声が聴ける予定はない。知らないライブハウスとかで何も言わずにふらっと歌ったりするかもしれないけど知る由もない。"超特急の時のファンは切り捨てたいんでしょ"という旨のツイートもよく見かける。じゃあ、もうそれならその頃の話しないようにするから、吉野晃一しか知らない私になるから、ワガママだけど吉野くんの歌を聞かせてほしい。

 

 

呪いを解いてくれるのは吉野晃一の歌で声だから、この呪いが完全に解けるまで吉野くんのことを待ちたいと思っている。