超楽しい地獄

オタクの独り言

好き=コンプレックス

何が好きかを考えてみた。

 

そうしたら全部自分のコンプレックスに繋がっていた。

 

KERA!というファッション誌が好きだった。ロリータ系や現在で言う原宿系の前身のようなお洋服がメインのファッション誌だ。

黒ロリ、ゴスロリもどき、パンク風のお洋服を真似して着たり、バイト代でたまに買ったりしていた。

それはかわいくなりたかったからとかそういうのもあるけど、違う。私じゃなくなりたかったのだ。こういう服を着たときだけ、私は私じゃなくなれた気がしていた。それがなんだか楽しくて嬉しかった。今では着ないけれど、去年か一昨年に友人の付き添いで行ったメゾンの服があまりにもかわいくて1着購入していた。とてもかわいくてたまにはまた着ようかなと思っている。

 

次は歯並び。男性アイドルの歯並びを見るのが好きだ。それは、私がずっと歯並びがコンプレックスだったからだろう。そもそも顔に自信がないけど、1番嫌なのが歯並びだった。なんで男性アイドルだけなのかというのも、私が女という性だからか同性の歯並びにはさほど興味がなかった。というか男性という性に興味があったんだと思う。

良くても悪くてもどちらも好きだった。

推しの歯並びも嫌いじゃなかった。上の歯並びがあまりにも良いのに、下が整っていないギザギザでかわいいなと思った。

我ながらこの好きだけはすごく気持ち悪いと思う。でも、声が似てる人のレントゲン写真が見たい、骨格が知りたいという旨の話をしたら「は?」と言われたので歯並びが好き以外の趣味もあまり良くないのだと思う。

 

最後に化粧品。ブログでもTwitterでも化粧品の話をしているからバレバレだと思うが化粧品が大好きだ。これもKERA!と同じように変身願望に起因するものだと思う。

私ではないものになりたかった。小さい頃から私ではないものになる想像をしながら寝ていた。ヒーローとか悪役とか何でも良かった。最近知ったのだが、そんなことあまりみんなしないらしい。ラジオで作家の村田さやかさんがこの話をしていたら周りのパーソナリティーの方たちに「ないよ!?」と言われて、私は「ないの!?」と思ったことを覚えている。

話が脱線してしまいました…

とにかく私は私のままでいたくなかった。だから、化粧品にこだわった。変えるなら顔かなと思ったから。メイクを始めたのはKERA!を読みはじめてから中学の終わりくらいだ。KERA!で好きだったモデルの方のメイクを参考に目の回りを真っ黒に囲んでいたり、リップをわざと唇から垂らして書いてみたり、滲ませてみたりしていた。

しばらくして普通のブラウン🖤ピンク🖤みたいなメイクをしたり、なんかもうどうでもよくてメイクをやめたり色々あった。

でもやっぱり私は私のままでいることが嫌だった。だからメイクをした。化粧品を買い集めた。

 顔が変わるだけで、少し楽しくなる。これと同時にダイエットも行ったし、痩せれば痩せるだけ楽しいことも増えた。

未だに、化粧品を買い続けている。変わることは楽しい。

 

好きなアイドルもそうだ。私が嫌だと思っている部分がキラキラ輝いて見える人を推していた。

全部、私の好きはコンプレックスの裏返しなのだ。

だから好きは尽きないし、私の好きは続いていく。 

 

欲望は私のコンプレックスの鏡だ。