私は女の子。
タピオカミルクティーに、
悩みとか不安とか沈めた。
黒いタピオカは、
全部全部私の渦巻く嫌な気持ちだ。
正しさも不純も、
喜怒哀楽も、
全てが混ざってる。
私、私だから、私に足りないものばかり。
だから、あの駅で降りてしまう。
初めてなんかじゃない、
あの日のこと忘れてないよ。
最近はうつむきながら歩くことばかり。
もしあなたとすれ違っても、
顔わかんないね。
私もあなたも、黒髪、スーツ、地味なピンクは嫌いでしょ。
だから、わからなくていい。
春が来たら、私もう少しマシになってるはずだから、その時にあなたに会いたい。
私多分、普通の大人になっちゃうよ。
私思ってる以上に、普通なの。
私、女の子でいたかった。
私、普通の女の子になりたかった。
でも、振り返れば普通の女の子だった。
私、女の子だった。
私、普通になっちゃうから。
私、女の子じゃなくなっちゃうから。
その前に会いたい。
その前にもう一度。
その前に夢見せて。