特徴がない
「これと言った特徴がないね。」
面接の時に適性検査の結果表をもらった。
その時に言われた言葉だ。
返されたときは「あはは、本当ですね」と答えたが私はごくごく普通なのだと感じた。
標準的。
どんなに頑張っても普通。
確かに言われてみればそうかもしれない。
特別これが得意なこともない。
人より優れているところもない。
スタイルも良くない。
顔も普通より良くない。
平均より少し勉強が出来ない、
平均より少し決まったもの以外の運動が苦手。
どちらかと言えば劣っていることの方が多い。
突出した特徴は確かに思いつかない。
適性検査はすごく当たっていた。
「ただちょっとだけ楽観的って出てるけど、そう思う?」
そう思う。
大体やったら普通くらいには出来ていたから、
「多分なんとかなるし、絶対なんとかするからやっちゃお」
という感じで生きていた。
あまりにも平均的だからこそ売り込む要素がない。
資格をそこそことっているのもマニアな訳じゃないし、頑張ってきたことなんてみんなみたいなすごいことはない。
私もうどうにもならないかもしれない。
毎日生きることの難しさを感じる。
普通じゃなくなりたかったな。