ライブ会場にひとりでいると、世界に置いてかれている。
感傷的になりたいんじゃない。
楽しくなりたかった。
決して、一人が好きだったわけじゃない。
でも、気づいていないだけで一人が好きだったんだ。
言葉は身体だ。
言葉が私を作る。私になる。
なにも言えなかった。
名前を呼べなかったのは、私だからだ。
どうしようもなくて、
置いていかれた世界で泣いた。
もう言葉にもならなかった。
不安も虚無もいつになったら消えるのだろう。
いつ、また私は世界と同じ速さで歩いていけるのだろう。