醜さ。
彼がいなくなってから、適当になった髪型も、ネイルも、5キロも増えた締まりのない身体も、元どおりの太さに戻った脚も、全て私が悪い。
君は悪くない。
君と私は関係ない。
君の人生と私の人生は交わらない。
今日、サラリーマンに顔を覗き込まれた。
覗き込まれてなんだか残念そうに顔を背けられた。
それは、どういう意味ですか?
人違いですか?
もっといい女だと思いましたか?
あなたの好みじゃなかったですか?
その顔をしたのは何故ですか?
何も言われない方が残酷だ。
前に面と向かって可愛くないと言ってきた男子高校生のが幾分かマシだ。
こんな日に、
こんな夜に、
私が醜いことを改めて自覚させないで。
私だって、ちょっと可愛く生まれていたら、地下アイドルかなんかになって、自己肯定感満たされて、承認欲求に余裕の1000いいねもらいたかったよ。
無理じゃん。
かわいい顔も、
好きなところ100個教えてくれる信者も、
余裕のいいねで通知の嵐もないんだよ。
だって、何をしたって当たり前なんだもの。
就活したって、
卒論書いたって、
予習復習したって、
何したって当たり前なんだもの。
誰か一人がやってたら、
褒められないんだ、こんなことでは。
早くこの人生から解放されたい。
醜いまま、
私のせいのまま、
生きて生きたくない。
もう私に期待しない。
私は、私には何もできない。
何をしたって、
どうしたって、
生まれた時点で人生ゲームは、負けでした。
逆転なんて出来るわけない。
そうでしょ?神様。