君のこと
私がこわいんじゃなくて、君がちょっと甘すぎるだけ
いつか絶対、君のことを、殴ってやろうと思いながら今日も夢を見た。いつかも絶対もないことを君が諭す
そんな君のこと、私は、好きになりたかった
静かな場所で静かにできないやつも、2人以上で集まりだしたら喋るの止まらないやつも、スマホ見ながら歩くあいつも
みんな、ゆるしてしまう君を、好きになりたかった
私は、永遠に君を憎みながら、感情を殺しながら、拳を握って、血を流す
大好き
その言葉が、そんなにかんたんじゃないことを知っている
知識としての、大好きと感情としての大好きが私を苦しめて、君を憎む
やっぱり今日も君を好きになりたかった
大好きと言いたかった
感情に流されて、いつか君に触れるとき、私は君を好きになれるかもしれない
君に大好きと言えるはず
いつだって、苦しめるのは君で、勝手に苦しくなるのは私だ