超楽しい地獄

オタクの独り言

ファンレター

 ポストとにらめっこ。

 

白い封筒をなでるたびに、鼓動が早くなる。

 

「今、出さなきゃ…」

 

"カタンッ"

 

私は、人生で初めてファンレターを出した。

 

 

 

 

 

今まで別にファンレターを出すこともなく生きてきた。長いことドルオタしてたけど、まあ別に出すことはないか〜と思っていた。

 

でも、今回は別だった。どうしても伝えなきゃと思った。伝えなきゃなんて大層なことでもない。壁打ちのままは良くない!書かなきゃ!そう思った。

 

 

本人に届かなくていいし、もし届いたとして読まれなくてもいいし、届いた時もうトイレに紙がないってなったらそれを使ってもらっても全然いい。事務所の人にファンがいますが伝わればいいし、たくさん書いているであろうファンの内の一人として意思を示したかった。本当にそれだけ。書いたら少し楽になると思った。それだけ。

 

 

PLAZA、ロフト、東急ハンズを回ってレターセットを選んだ。赤い封筒にゴールドで箔抜きされた♡のレターセット、ジッパーみたいな封筒のレターセット、こんなにレターセットってあるんだ。悩んで、シンプルな白地にブルーのラインが入ったレターセットにした。

 

 

普段、あまり行かないスタバに入った。昔、カフェで頼むもので答えてたチャイティーラテを真似して頼むために。無脂肪乳でオールミルクでカスタムした。初めて飲んだけどなかなか激しい味でびっくりした。吉野くんのファンになってから、初めての場所、人、もの、ことに触れ合う機会ばっかりだ。

 

文面も考えたけど、少し硬くなってしまった。でも、拝啓から書くのはやめた。重すぎる。どうにも手紙は書きなれない。絶対に書きたい1文は書けたから良しとしよう。

癖でしてしまうコロンの一吹き。しなきゃ良かったかな。

 

コンビニで買った82円切手、そのままコンビニの前にあるポストに手紙を投函した。投函してしまった。本当に良かったのだろうか。でも、いつかではもうだめだと思った。いつか行こうね、次は送ろうね。いつかも次もこないことがあるから、投函してよかったんだと思う。びっくりするほどの自己満足。

 

 

こんな一通で何も変わらないのはわかってるけど、どうか、どうか、誰かに伝わってほしい。届かなくていいけど、届いてほしい。矛盾だけど、そう思った。

 

 

 

 

書くことにきっと意味がある。

ファンレター、私の好きという意思表示。