超楽しい地獄

オタクの独り言

エッセイを愛して。

 最近、エッセイばかりを読んでいる。

昔は本を読むなら小説みたいな固定観念があった。

でも、今は本といえば"文字が書いて綴じてあればなんでも本"という感じだ。

 

 

 

エッセイはその人の人生のほんの少し、ほんの少しの美味しいところを見せてくれる。

楽しい話も、つらい話も、書き手曰くくだらない話も、読み手からしたら全て美味しいのだ。

 

 

 

そんなエッセイブームに火をつけたのは、

"でも、ふりかえれば甘ったるく"という女性10人のエッセイ本だった。

たまたまなぜかTwitterを見ていたら、流れてきたその本についてのツイートが運命だった。

30分しかないお昼休み。

本屋に飛び込んで、その日のお昼代で買った。

絶対に読まないといけない気がしたから。

 

 

その本は、世間で"クリエイター"と呼ばれる人たちが寄稿していた。

 

 

寄稿されていたものが素敵で、書いた方に会いたくなってその人が行ったものに行ったこともある。直接感想は伝えられなかったけど、対面してお話できたことが嬉しかった。

あと、文字が好きだけど寄稿していた方のなかにも、文字が好きな方がいて仲間を見つけたような安心感があった。

もういっそこれを出した会社を受けよう!と思ったが、技術面が足りなくて受けられなかった。

 

 

 

これを読んだ当時、就活が始まったばかりの時期で、やりたい関係の仕事は殆ど落ちていた。

この本を読んで、書くことを、なにかを作ることが好きだったことを思い出した。

漠然と、本に携わりたいと思った。

まあ、本関係も締め切られていたり、受験できてもことごとくダメだったのですが。

でも、そうやって人の生き方を見て自分の道を見つけることができる。

見つからなくても、ほんの少しの発見はある。

 

 

 

 

 

最近は、"女と仕事"というエッセイ集を読んでいる。

たまたま本屋で見つけた時、今読め!といわれているようだった。

ここで初めてちゃんと雨宮まみさんの書いたものにを読んだ。

雨宮さんには、こじらせ女子というワードを産んだ人という印象しかなかった。

 

 

雨宮さんの寄稿文を読み終わったとき、

「思っている以上に堅い…」と思った。

言い回しが堅かったのか何が堅かったのかはわからない。前の方がフランクだったから余計そう思ったのかもしれない。

でも、扱うものがネットの有名税についてだったから堅くて良かったのだと思う。

 

 

人は、話している言葉と書く言葉が違うという。

その通りかもしれない。

そんな気づきもある。

 

一人の人が一冊書くものも面白いし、

多くの人が寄稿しているものも面白い。

色んな人の色んな人生を、考えをもっともっと知りたい。

 

 

 

次は何を読もうか。

行き当たりばったりで。本屋で出会ったものを読みたい気もする。

でも、誰かがおすすめしてくれるものも読みたいと思う。

 

 

 

とにかく、私を私以外の世界につれていってほしいのだ。

だから、これからも、エッセイを愛していきたい。